教育関連ニュースには事欠かない今日この頃。
本日は小中学校に関する記事をご紹介いたします。
まずは毎日新聞から。
小中一貫校を制度化(全文読むには会員登録が必要です。ご容赦ください)
現在も小中一貫校というものは存在していますが、あくまで特例措置によるもの。
現行の学校教育法では、学校の種類は「幼稚園」「小学校」「中学校」「高校」「中等教育学校」「特別支援学校」「大学」「高等専門学校」と定めています。
今回ここに新たに「小中一貫校」を加える方向で検討する、とのこと。名称は「義務教育学校」が有力なようです。
政府に設置されている教育再生実行会議は現在も学制改革の議論を進めていて、この7月中に提言がまとまる予定ですので、この方向付けはかなり成立が濃厚なのではないでしょうか。
そして産経新聞にもこれを含めた内容が掲載されています。
5歳児、つまり幼稚園や保育所などの最終学年を無償化し、義務教育とする方向であるとの記事。
先ほどの記事を合わせて考えると、「幼稚園(保育所)の年長~中3」をひとつのタームとした考え方に移行していくことが示唆されています。
現行制度において学校間の接続部分にあたる「小1」「中1」でギャップを感じる子供たちが多くなっていることが問題視されており、このようなことも現実味を帯びてきているのかもしれませんね。
小中一貫校の議論においては「6-3」という区切りではなくて、「5-4」あるいは中高一貫校を念頭に置いて「4-4-4」といった区切り方も検討されています。
私学にとっては今後学校種をどのように捉えていくのかという点で、経営上の課題が発生する可能性が大きいように思います。
最後に、小中学校の統廃合のお話。
現在の統廃合においては、児童・生徒の通学距離の基準は「小学校4キロ以内、中学校6キロ以内」となっているのですが、これをスクールバスなどの交通機関の利用を前提に「通学時間1時間以内」と大幅緩和する方向、とのこと。
以前に拝見したアンケート調査では、私立校への通学時間としても1時間というのは限界に近いところだったように記憶しているのですが、時代背景を受けてか、公立でもそうなってしまうのでしょうか。
マーケットを考える上で通学時間は重要な要素のひとつ。
私学のマーケティングも少し変わってくるのかもしれません。
以上、本日は小中学校の制度変更についてお届けいたしました。
(文責:吉田俊也)
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