寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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先生専用SNS、人気急上昇 2カ月で会員2千人

先生もつながりを求めているのでしょうか。

今日は朝日新聞から。


先生専用SNS、人気急上昇 2カ月で会員2千人

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教師だけが参加できるソーシャル・ネットワーキング・サービス、その名も「SENSEI NOTE(センセイノート)」。

記事によれば、『職員室で孤立しがちな先生たちをつなぎ、互いに相談し合ったり、仲間を見つけてもらったりするサイト』となっています。

使い方はフェイスブックとほぼ同じで、

・実名での会員登録で全会員の投稿を見られる

・友達申請が承認されればメッセージのやりとりも可能

・小中高の学校種別や都道府県などで先生を検索できる

・「質問板」で全会員に対して匿名または実名で悩みや疑問を自由に投稿できる

といったところ。

偽りの教師を排除するための仕組みは結構充実しており、

・勤務先や連絡先の登録は必須

・登録情報が疑わしい場合はサイト事務局が電話で確認

というふうになっています。


記事で紹介されている教員のコメントを見ると、

「サイトにずらっと出てくるのが全員教師って思うと、壮観。いろんな人の活動報告を見て、自分も頑張るぞというモチベーションの向上になる」

「閉じた世界を広げ、固まってしまっている価値観を揺さぶってくれる場所」

「地域ごとに学校の特色やシステムは違う。たとえばひとつの学校に数学の先生は3~4人しかいないが、センセイノートでいろんな地域のいろんな人の意見を聞いて、参考にしたい」

「教師は『自分の言動がいつやり玉にあがるかわからない』という警戒感が強い。教師だけで気軽に話せる場所はありがたい」

「日頃から職場で顔をつきあわせているわけではないという適度な距離感もいい」

といった声が挙がっています。

会員登録の増え方からしても、教員の皆さんが欲しかったサービスであることが分かります。


以前は大部屋として職員室があり、そこでのコミュニケーションがある程度充実していたであろう学校の現場。

最近は個々の先生が孤立化しがちで、だからこそこのようなシステムがウケるということもあるのでしょうね。

面と向かっては言いづらい、あるいは相談しづらいことも、ネットを介してなら言える。それはひとつの真実でしょう。

が、だからといって直接のコミュニケーションが希薄で良いということにはなりません。

課題を共有するのは本来は最も近い存在である同じ学校の先生方であるはず。

他校の先生方の視点が気づきをもたらしてくれるのと同じように、隣に座っている先生もいい気付きをもたらしてくれる存在なのです。

自分自身、そして自らの組織が成長するために、同じ学校に属する仲間たちとも同じように積極的にコミュニケーションを図ってもらいたい、そう願ってやみません。


(文責:吉田俊也)


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