寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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理想の上司像、17年間でこんなに変わった

本日は学校限定ではない、こんな記事を拾ってみました。

多くの方がご興味を示されるこのニュース。

日経より。


理想の上司像、17年間でこんなに変わった


「理想の上司」は、産業能率大学が新入社員に対するアンケート調査結果として毎年発表されています。

2014年度の1位は、男性は堺雅人さん、女性は天海祐希さん。

堺さんは演じた役どころからの選出、天海さんはおそらく推測される人柄からの選出、といったところでしょう。


そしてこの記事では、過去17年間のランキングの変遷を見ながら、求められる上司の姿について帰納的な結論を導いています。

まず男性について。

●98~06年度=「低迷する組織を再生するリーダーシップ」があるタイプ

●07~08年度=「親近感」があるタイプ

●09~14年度=「組織に依存しないスキルと自信」があるタイプ

まず、98~06年度に関しては、プロ野球の監督が目立つのが特徴的です。

組織一丸となって目標達成する、ということが輝かしく目に映ったのかもしれません。

その後、07~08年度の2年間だけを別で区切るのもどうかと思うのですが、確かに2009年度以降は顔ぶれが変わり、今度は「個」としての力量を発揮するタイプがより上位に来た印象があります。

若者たちの重視するポイントが変わったと言えるのかもしれませんね。


そして女性。

●98~01年度=「社会にはっきりとものを言う」タイプ

●02~06年度=「仕事と家庭の両立」タイプ

●07~08年度=「派遣社員ドラマ」タイプ

●09~14年度「キャリア・強い女性」タイプ

こちらは男性以上に着眼点がはっきりしているように感じます。

ただ、時代は廻っているのか、強い女性に対する尊敬が10年を経て戻ってきたような印象です。

それにしても天海祐希さんはここのところ5年連続首位と圧倒的。

部下の育成に悩む上司からするとうらやましいことこの上ないかもしれませんね。


本来、どのような組織においても上司と部下の関係性は存在します。

学校の場合は他の業界に比べるとその意識が希薄で、「業務に関する指示に従う」といった構図は決して多くないように思います。

がそれでも、「この人の言うことなら信用できる」という相手がいたり、その逆があったりすることは業界を問わないものではないでしょうか。

今回ご紹介したものも娯楽的なアンケートではあるかもしれませんが、ここから学べることもきっとあるはずです。

私自身はやはり「組織の力を向上させる上司」がいつの時代も必要であり、かつ支持を受けることが再確認できました。

上司と部下、という関係に限らず、「自分の能力を最大限発揮する」こと以上に「相手の力を最大限発揮させる」ことに焦点を当てて活動することがそのポイントではないでしょうか。


(文責:吉田俊也)