今日は就職関連の情報をお届けします。
文科省HPより。
平成26年3月高等学校卒業者の就職状況(平成26年3月末現在)に関する調査について
こちらは高校卒業者の就職状況を示したものです。
概要は次の通りです。
■就職率(就職者の就職希望者に対する割合)=96.6%(前年同期比0.8ポイント増)
○男女別就職率
男子 97.5%(前年同期比0.6ポイント増)
女子 95.1%(前年同期比0.9ポイント増)
○学科別就職率
就職率が高い順に、「工業」(98.8%)、「福祉」(98.3%)、「水産」(98.3%)、「看護」(98.3%)、「農業」(97.7%)、「商業」(97.4%)。
その後「家庭」「総合学科」「情報」「普通」と続きます。
○都道府県別就職率
就職率が高い県:福井県(99.8%)、石川県(99.8%)、富山県(99.7%)、新潟県(99.3%)、山形県(99.2%)
就職率が低い県:沖縄県(85.6%)、千葉県(93.0%)、兵庫県(93.0%)、大阪府(93.0%)、奈良県(94.6%)
就職率が上がったようで何よりではあるのですが、それにしても地域差というのは結構あるものですね。
北陸が高く、近畿が低い構図というのはなぜなのでしょうか。
そして大学卒業者についても就職状況が発表になっています。
先ほどの高校卒業者については悉皆調査(全数調査)でしたが、こちらは抽出調査である点にご留意ください。
概要は次の通り。
○ 大学の就職率 94.4%(前年同期比0.5ポイント増)
このうち国公立大学の就職率 96.7%(同1.4ポイント増)、私立大学は93.7%(同0.3ポイント増)。
○ 短期大学の就職率 94.2%(前年同期比0.5ポイント減)。
○ 高等専門学校の就職率 100.0%(前年同期比増減なし)
○ 男女別
男子 93.8%(前年同期比0.6ポイント増)
女子 95.2%(同0.5ポイント増)
国公立大学では、男子:95.9%、女子:97.4%
私立大学では、男子:93.1%、女子:94.4%
○ 文系・理系別
文系 94.0%(前年同期比0.6ポイント増)
理系 96.4%(同0.2ポイント増)
○ 地域別
関東地区の就職率が最も高く96.4%
国公立と私立で結構差がありますね。
そして地域別では近畿は93.8%。有力大学の多さからするとこれもまた低めの数字なのでは…と感じてしまいます。
新聞記事でもこの内容を採り上げたものがありました。朝日新聞より。
就活、復調まだら 就職率―高卒98.2%・大卒94.4% 採用増は中小が主体
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学生の希望は大企業や事務系、であるのに対し、求められているのは中小を中心とした企業であったり、建設や福祉といった業界であったりするようです。
この構図はここ最近よく指摘されているところではありますが、ミスマッチは簡単には解消しないのかもしれません。
ちなみに、文科省からはこんな情報も出ていました。
平成26年度「産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業【テーマB】インターンシップ等の取組拡大」の選定状況について
求められる人材、というものを考える上ではひとつの重要な着眼点を示しているように感じます。
以上、本日は引用記事が多くなってしまいましたが、ご参考になれば幸いです。
(文責:吉田俊也)