似たようなニュースはこれまでも数多く採り上げてきたのですが、懲りずに今回も。
リセマムより。教育にかかるコストのお話です。
総務省統計局が3月12日に発表した「日本の統計2014」が出典とのこと。
この統計書にはその名の通り、日本のいろいろな分野の統計がまとめられていますが、教育に関しても進学率や育英奨学状況、学習費などが掲載されています。
この内容から、リセマムさんがまとめられた内容を記事として掲載されているようです。
先日もリセマムさんからの情報を紹介せていただいたのですが、興味深い記事もたくさんあることに今になってようやく気が付きました。皆様もご興味があればぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。
すみません、話がそれました。
記事には次のような情報が抜粋掲載されています。
なお、リセマムさんの記事では「2012(平成24)年」のデータであると読めなくないのですが、正確には2010(平成22)年度のデータになります。
○子ども一人あたりの学習費について
・幼稚園
公立:231,920円/私立:537,518円(私立=公立×2.3倍)
・小学校
公立:304,093円(私立のデータは掲載なし)
・中学校
公立:459,511円/私立:1,278,690円(私立=公立×2.8倍)
・全日制高校
公立:393,464円/私立:922,716円(私立=公立×2.3倍)
※学習費には、授業料・修学旅行費・PTA会費・通学用品費(教科書・学習品・制服など)・給食費などが含まれる。
○在学者一人あたりの学校教育費
・幼稚園:813千円
・小学校:899千円
・中学校:1,046千円
・全日制高校:1,103千円
○育英奨学状況
・奨学生数:483,615人
・奨学金総額:1,416億6,000万円
・一人あたりの平均奨学金額:高校234,414円、大学394,690円
中学に関して公私間の隔たりが大きくなっているようですが、データには出てきていない小学校はもっと大きいようにも感じます。
いずれにせよ、公私の学習費の差はどの学種をとっても2倍以上の開きになっていますので、決して小さくはないですよね。
教育効果を定量的に計測することは困難ですが、経済的にはこれだけの開きがあることを特に私学の皆さんは知っておいて損はないでしょう。
何しろ、その分だけ私学に対する期待値は大きくなるということなのでしょうから…
公立校の2倍、3倍の教育環境を目指して、私もご支援を差し上げてまいります。
(文責:吉田)