今朝は母校のニュースにちょっと驚いています。
朝日新聞より。
京大総長、国内外から公募へ 9月に任期終える現総長の後任 競争力高める狙い
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以前、現総長の講演を拝聴する機会があり、その際にもいろいろとやっておられるんだな、という印象を持ったのですが、今回もかなり驚きました。
総長の公募、聞いたことがありません。
学内はじめ、きっと賛否が分かれているのだろうと推測しております。
が、記事に書かれているこの言葉に、はっとしました。
「経営能力に秀でた人材を招いて国際競争力を高めるのが狙い」
大学を「経営」する、ということの重要性に焦点が当てられているとすれば、とても重要な示唆が得られるような気がします。
以前、ある著名な経営コンサルタントさんの講演の中で、
「経営は一つの専門分野である」
というお話を耳にして、なるほどと膝を打ったことを思い出しました。
営業、経理、技術…事業においてはいろいろなプロフェッショナルが存在するが、「経営」というのもプロフェッショナルが必要な分野である。
が、経営はその事業でトップに立った人がやるもの、という感覚でいるから、経営を失敗する確率が高くなってしまう。
経営についてきちんと学んだプロの存在は重要である…と、おおむねこんな話だったと記憶しています。
経営にはヒト・モノ・カネを中心に、いくつかの要素が関連しあっています。
それらの関係性を理解しながら、かつ望ましい方向へ舵を取る。
人生経験が豊かだから、とか、人望が厚いから、とかいうだけでは足りず、やはり経営というものに長けた人材というのは存在するのかもしれません。
そして私はその経営のプロフェッショナルとして、学校法人さんに関わる立場なのだと改めて自覚している次第です。
大学に限らず、これからの学校には経営の観点はますます重要になってくるでしょう。
学校経営者さんには、教科や教育のプロフェッショナルであることを超えて、経営のプロフェッショナルを目指していただきたいと願う次第です。
(文責:吉田)