寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

本当にいい先生とは

今日はこちらの記事をご紹介します。


■実は“ニセ教諭”だった「アイデア先生」

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20140311516.html


東大阪市の市立中学計4校で15年間にわたり社会科の授業を行い、

最後に勤務していた中学校では、

女子バスケットボール部の顧問もしていたとのこと。

授業内容や指導方法なども好評で、

生徒や保護者にも慕われていたようです。


平成21年度に導入された『教員免許更新制度』によって、

今回のような結果に至ったわけですが、

一通り記事を読んだ感想は、

「本当にいい先生って何なんだろう」。


心に残る先生とは、

免許を持っているかどうかなんて関係ありません。

生徒だった頃は、そんなこと考えてませんし。

「勉強の楽しさを教えてくれた」

「部活動で技術も厳しさも優しさも教わった」

「相談した時に真剣に話を聞いてくれた」

「今でも忘れない教えをいただいた」

こういうことだと私は思います。


車の免許でさえ更新があるように、また、

プロサッカーの監督にライセンスが必要なように、

教諭にも免許は必要でしょう。

(今回、「教諭」の意味を調べて初めて知りました。)


この男性はルールや法を破ったかもしれません。

しかし、何度も読んでいると、

「最初に免許状が偽造だと気付かなかった担当者に責任はないのか?」

「府教委に責任は?」

免許状を貸した友人には?」

という疑問がわきました。

また、『教員免許更新制度』の内容を調べてみると、

すべての教員が対象ではないとのこと。

それもまた疑問です。



嘘がばれる恐れが大きいにも関わらず、

退職することなく免許更新に訪れたということは、

よほど教師になりたかった、

教師でいたかったという思いの強さを、

またある意味、この男性の誠実さを感じなくはないです。

この男性を養護するつもりはありませんが、

15年の間に教えを受けた生徒達や、

一緒に働いていた方々の心に刻まれた思い出は、

消えることはないでしょう。

ただ、これからは振り返った時に、

もしかしたら後味の悪さみたいなものを感じるのかもしれません。

それが少し残念です。


「本当にいい先生って何なんだろう」