3月になりました。とうとう年度末ですね。
学校では卒業や退職、転任など、特に「別れ」がクローズアップされる時期。
ですが個人的には、さよならは悲しい言葉じゃない、という歌詞が胸に響きます。
さて今日はYOMIURI ONLINEから。
どこが5年連続全国一なのかといえば、わが故郷・富山県。
富山県は私立高校が決して多くないので、今回の数値の多くを県立高校出身者が占めていると考えられます。
そこで記事にある県立学校課のコメントがその理由を語っています。
「各校で早い時期からきめ細かく企業研究や面接指導を行っているほか、
インターンシップなどで県内企業に協力してもらっている」
進学実績というものに目を向けがちな現代の高等学校。
ですが、このブログでも何度か書かせていただいたように、進学よりもむしろ「進路」を重視する教育環境が整備されれば…というのが個人的な意見です。
もちろん、就職先だけが進路である、ということではありません。
が、「社会人」という言葉に言い表されるように、社会で自分らしく活躍することが進路選択の重要な要素であることは間違いないでしょう。
高卒内定率、という統計値は、必ずしも「本人の希望が叶った率」ではないと思います。
ですから、この数字が独り歩きすることには決して賛成できません。
がそれでも、本人が希望する進路選択に向けて学校が様々なサポートをすることは必要かつ望ましいことだと思っています。
企業研究を通じて進路に関する材料を得る。
面接指導を通じて自らの意見の伝え方や相手の話の聞き方を学ぶ。
インターンシップを通じて現場仕事の楽しさを知る…
基本的な事柄ですが、これが徹底されることの意義を今回の統計値は示してくれたようにも思います。
先ほど引用した県立学校課のコメントは結びに
「希望者全員の内定に向けて引き続き努力したい」
と書かれています。
どの私学にあっても、
「『全員』が希望する進路へ」
という環境づくりにまい進していただきたいと願っています。
(文責:吉田)