早くも2月も最終日になってしまいました。
いろいろな経済ニュースが届いており、たまってきておりますので一気に吐き出したいと思います。
すべて日経の記事です。
多くが有料会員限定記事になっておりますがご容赦ください。
まずはこちら。
この調査は、日本経済新聞社が実施。株式時価総額の大きい企業を中心に選んだ主要300社(金融、電力除く)のCFOの対するアンケート調査(1月下旬~2月中旬)で、232社から回答が得られたそうです。
調査結果の主なものは以下の通り。
・来期の業績見通し…「上向く」=57%・「横ばい」=23%・「悪化」=6%と回答
・「上向く」とした企業の増益率見込…「3割以上」=5%・「1~3割」=32%・「1割未満」=21%
・4月の消費増税の影響…「4~6月に減収要因になる」=63%・「12月にかけても影響が残る」=20%
・増税分の価格転嫁…「すべて」=58%・「一部」=10%
株式時価総額の大きい企業に聞いた調査であることには留意せねばなりませんが、大企業の業績は今後上向く様相のようですね。
続いてこのニュース。
この調査は、国公私立の大学生約9万1千人を対象に2012年11月に実施され、約4万1千人が回答しています。
概要は次の通り。
【増加した支出】
・「その他日常費」(携帯電話の料金や洋服代など)…前回調査比56.2%増(160,600円)
・「保健衛生費」(理髪・美容代や化粧品代、診療費など)…同12.5%増(44,900円)
・「娯楽・嗜好費」(飲み会の代金など)…同0.7%増(139,400円)
・「学費(入学金を除く)」…同0.5%増(1,175,500円)
【減少した支出】
・「食費」…同2.5%減(166,900円)
・「住居・光熱費」…同7.5%減(192,800円)
といずれも減少。学生がこうした“固定費”を節約しながら、友人との交流や身なりを整えるための出費は惜しまない実態がうかがえる。
【学部生の収入について】
・収入総額…同0.4%増(1,997,300円)
・仕送りなど家庭から受け取ったもの…過去最低(1,215,200円)
・奨学金…過去最高(408,500円)
・奨学金を受給する割合…過去最高(52.5%/1.8ポイント増)
奨学金が収入源としてますます貴重な存在になっていること、固定費を削って人間関係の費用に充てていることなどが分かりますね。
続いてはこちら。
中小企業を見る限り、まだ賃上げの動きはそれほど活発ではないようにも感じているのですが、この記事によれば人材派遣大手の各企業が料金の引上げ交渉を始めたとのことで、「賃上げの動きが非正規従業員にも及び始めた」と書かれています。
あるエコノミストによれば「派遣社員やパート労働者の賃金が年1%上がれば個人消費を年間で1,337億円押し上げる効果がある」とのことで、経済効果への波及は大きいのでしょうが、私学にとっては派遣社員を雇用するケースも少なくないと考えられますので、学校財政への影響も考慮する必要があるのかもしれません。
ちなみに、パートタイム労働者の時給も上昇しているとのこと。
1月のアルバイト・パートの募集時の平均時給は三大都市圏で前年同月比0.4%増の948円で、7カ月連続で前年同月実績を上回ったと報じられています(リクルートジョブズ調査による)。
人件費予算を編成される際にはご留意いただきたいと思います。
以上、3本の経済ニュースをご紹介いたしました。
日々、様々なニュースが流れてチェックするだけでも大変だとは思いますが、自校への影響も考慮しつつ、うまく情報収集していただければと思います。
(文責:吉田)