今日の大阪市内は朝から雪です。
大阪での本格的な雪は珍しく、私自身としては、おそらく大阪では初めて、雪の積もる路上を歩きました。
非常に滑りやすいので、皆様お気を付けいただきたいと思います。
さて、この時期は入試シーズンであるとともに、学校経営も新年度に向けての準備が大詰めを迎える頃です。
私も仕事柄、各校やマーケットに関する情報を集めたり、学校評価のお手伝いをしたり…といったことが多くなっています。
そのような中、先日、大阪府下の私立中学校の納付金情報をまとめていた時の話。
毎年、直近数年を時系列で並べて比較した表を作成しているのですが、あることに気が付いたのです。
それは、
平成24年度から平成26年度にかけて、大阪府下の私立中学4校が募集停止になっている
ということ。
少子化や家計の逼迫等、いくつかの要因があいまって、ここ数年は私立中学市場が縮小傾向にあります。
がそれでも、たった3年間で4校が募集停止になったということに、少なからず衝撃を受けました。
ちなみに2014年度の大阪府下の私立中学校数は63校。
仮に67校→63校になったとすれば、約6%が減少したことになります。
一方で、このデータと比較対象になりそうな、大阪府が実施した直近の将来推計による年少人口の減少率は、平成22年から27年の5年間で約11%。
各校の定員が減らずに学校数が減った…というのは少々言い過ぎかもしれませんが、それに近い現象が起きている可能性もあります。
私が最も危惧している「母校の消滅」がすでに起き始めているとすれば、非常に残念なことです。
私立中学の生徒募集は相当知恵を絞らねばならなくなっています。
と同時に、これからの世の中に合わせた規模設計、いわゆる定員の縮小も考える段階に来ているのではないでしょうか。
社会的存在である学校が永続できるよう、真摯な検討を切に願っております。
(文責:吉田)