寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

東大推薦入試、全学部で100人募集 2016年度から

2月が始まりましたね。

進行年度から新年度への衣替えの準備の頃。

日々のことに忙殺されてしまいそうですが、将来のこと、しっかり考えておきたいですね。


さて今日は先週発表されたこのニュースから。

まずは日経。

東大推薦入試、全学部で100人募集 2016年度から

そして毎日。

東大:推薦入試は定員100人 枠は各校男女1人ずつ

さらに朝日。

東大 推薦入試の狙いは 危機感から積極策

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ちなみに、東京大学から出されている案内はこちらになります↓

平成28年度推薦入試について(予告)


新聞記事を読んでみても、また東大から出された資料を見てみても、求められるレベルはかなり高いものになっているので、これまでの概念での推薦入試とはかなりイメージが違います。

が、本来の推薦入試というのはこういうものなのかもしれませんね。


ちなみに、この入試の流れ、こうなるようです。(2016年度入試の場合)

 15年11月上旬:願書受付 → 書類選考 → 12月に面接 → 合格内定者決定

 → 1月のセンター試験の基準点を超えれば正式合格 → 2月上旬に通知

この中で、センター試験の得点目安は8割以上。なかなか大変です。


最低限の基礎学力は求めつつ、単に試験で点を稼ぐのではなく、

よりポテンシャルの高い人材を求めている、といったところなのでしょうか。


以前のブログでも書かせていただきましたが、入試というのは

「その学校が求める人物像」

を浮かび上がらせる、いわば学校にとっての最大のマーケティングになります。

どんな人材を求め、その人財をどのような形で社会に送り出すのか。

学校の本来の役割を考えれば、単なる募集対策として入試制度を考えるのではなく、

学校全体で入試の趣旨を共有・理解し、最大限の力を注いで作問・採点することが

何より重要な気がします。

今回の東大の入試改革はまさに「東大の在り方」を世間に打ち出したものです。

入試がまさに行われているこの時期ではありますが、次の入試、

あるいはその次に向けて、ぜひ御校でも入学試験の在り方を検討されてはいかがでしょうか。


(文責:吉田)