本日はこのニュースから。
日経です。
人口が減り、労働人口も減る。
そのことは分かっているつもりでも、こうやって数字を見るとやはりショッキングです。
そして、記事に合わせて掲載されているグラフはいやがおうにもその傾向をはっきりと見せつけてくれています。
今回推計されたのは「2030年までの就業者数」。
厚生労働省が独立行政法人労働政策研究・研修機構に委託して推計したもので、表題にある数字は
「経済が成長せず、女性や高齢者の活用も進まない」という前提付きのケース。
この場合には2030年の就業者数が12年実績に比べて最大13%減少する見通しとのことです。
今回の推計では、前提を変えての試算も行われたようで、
「女性の活用などの成長戦略が進み、実質成長率が2%で推移する場合」
という前提であれば、2030年の就業者数は3%減にとどまる予想になっています。
これが正しい推計であるとするなら、経済成長と女性の就業は非常に大きなテーマだと言えますね。
学校現場にお邪魔すると、女性の教職員さんには少なからずお目にかかります。
女性が働き甲斐を持って働ける職場のひとつが、学校という職場ではないでしょうか。
その意味で、将来、就業者数が減少していく中で学校教職員を確保していくことは、
やはり女性のより一層の活躍を前提としつつも、そう難しいことではないのかもしれません。
が、学校現場の就労環境はどうかと言えば…
激務の連続で、特に女性には体力的にしんどいことも多いのではないか、と心配してしまいます。
朝早くから夜遅くまでの現場仕事、そして仕事を持ち帰っての採点やノートチェックなどなど、
枚挙に暇のない業務の数々。
夏休みを中心とした長期休暇をうまく活用して、心身のリフレッシュを図っていただくことが不可欠だと言える、消耗の激しいお仕事だと傍から見ていても感じるくらいです。
学校という職場の環境をよりよくするためには、もっと働き方を工夫する必要がある、
と私は感じています。
限られた時間でいかに質の高い仕事を遂行できるか。
以前からこのブログでも何度か書かせていただいているように、
「時間が有限である」
ことをより強く意識するための仕組みが必要な気がします。
そしてその最もシンプルな方法が職場のロックアウト、つまり学校に鍵をかけてしまう、という方法です。
もちろん、いきなりそこに行かずとも、
・何に時間がかかっているのかを明らかにする
・残業の限度(○時まで)を学校全体で決める
・管理職が仕事の一部を引き取って、それを効率化してから教職員に返す
・やらない仕事を決める
など、方法はいくらでもあります。
限られた時間で成果を上げる、その発想は教職員さんだけでなく、その場で学ぶ生徒さんにもきっとプラスの影響を与えることでしょう。
逆に、時間をめいっぱい使った挙句、疲弊してしまった教職員さんの姿から、生徒さんは何を学ぶのでしょうか。
教職員さんが元気であること、それが毎日の活動の根本です。
疲れを翌日に引きずらない仕事の進め方を、ぜひ模索していただきたいと願っています。
(文責:吉田)