今日は1月17日。阪神淡路大震災があったあの日から19年です。
私自身は京都市内で地震に遭遇しましたが、あの揺れ、そしてその後の大混乱は忘れることができません。
各自が記憶を新たにし、防災・減災への意識を高める一日になればと思います。
さて、ここで一つ告知を。文部科学省HPから。
平成26年度「スーパーグローバルハイスクール」に関する研究開発の実施希望について(平成26年1月14日)
すでにご存じのこととは思いますが、スーパーグローバルハイスクールの指定がなされようとしています。そして、これに関する情報が上がっておりましたので、念のため掲載させていただきました。ご興味のある方はご参照ください。
では本題。同じく文科省からの情報です。
平成24年度「学校運営の改善の在り方に関する取組」成果報告書
いくつかの報告書がアップされているこの記事。
中にはこのブログで以前採り上げたものも含まれています。
どれも学校運営の改善についての方法論についてレポートされているのですが、それぞれ着眼点が少し異なります。
1つは「学校評価」、1つは「学校事務」、1つは「地域との連携」。
それぞれのきっかけによって学校運営がより良い方向へと進む過程が、実例を通じて述べられていて、興味深く感じます。
中でも、今回私が特に注目したのは「学校評価」を軸にした改善事例。
以前から私自身、学校評価を丁寧に実施することが学校経営にとって大いにプラスになるのでは、と考えています。
と言うのも、経営の枠組みがPDCA(Plan-Do-Check-Action)にあるとすれば、
Plan…経営目標・教育目標を設定し、これを達成するための事業計画を策定する
Do…目標を見据えつつ、計画を着実に実行する
Check…計画通りに進捗したか、何が課題であるのかを確認する
Action…行動を見直したうえで、再度実行してみる
というサイクルが回ることで、経営は螺旋階段を上るように改善が進んでいくと考えられ、
かつ、学校評価というのはいわゆる「お客様の声」として、これらの中での
「Check」の重要な要素として位置づけることができるからです。
目指すべき方向に進んでいるかどうかを確認するために、もちろん自分たち、すなわち管理職や教職員による自己チェックは必要です。
加えて、顧客、すなわち生徒や保護者によるチェックを受けることで、関わる人たちに自らの行動がどう映っているかが分かるのです。
逆に言えば、このような客観的な視点でのチェックなしに施策を進めることは、
視点を変えることによって得られるはずの気づきが得られず、
また偏った価値観によってともすると誤った方向へと物事が進む、
そんな危険性もはらんでいるように思います。
現在の学校評価は形式を整えることが優先され、その中身が十分に吟味されていないのが通例です。
新年度準備のこの時期、ぜひとも学校評価の在り方についても学内で議論いただきたいと思います。
私自身も学校評価の望ましい在り方について、引き続き研究をしてまいります。
(文責:吉田)