今日のブログは、先週末のニュースから。
すでに新聞等で読まれた方も多いと思いますが、ご容赦ください。
まずは日経。
そして朝日。
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前者は高校生に、後者は中学生に着眼した表題になっています。
まずは前者の記事の内容を見てみますと、概ねこのようなことが書かれています。
・私立高校生の保護者が2012年度に支払った生徒1人当たりの学習費の総額は公立高の2.5倍に
・公立と私立の差は1994年度の調査開始以降で最大
・少子化による経営悪化で一部の私立高が学費を値上げしたため、格差が広がったとみられる
・私立高の学習費のうち「学校教育費(授業料や通学費など)」は72万2千円(前回比3万7千円増)、「学校外活動費(自宅学習や習い事など)」は学習塾費の増加などで7千円増の24万5千円
・公立高の学習費は7千円減の38万6千円(過去最低)、学校教育費は23万1千円(私立の3分の1程度)
そして後者の記事の内容も同じようにまとめてみますと、以下のようになります。
・私立中学生の家庭が負担した2012年度の学習費は調査開始の1994年度以降で最高に
・公立は、幼稚園・中学・高校で減少、小学校で増加
・私立は、幼稚園・小学校で減少、中学・高校で増加
・塾や家庭教師など学校以外での「補助学習費」(習い事は除く)を学年別でみると、最高は公立は中3、私立は小6。受験対策でかさんだ結果とみられる
・参考書や辞書など学習図書の費用は減り続けている
ちなみに、両者ともにデータ元は文科省のこちらの記事。
この元データを見て、私が気になったのは次のような点です。
・私立幼稚園の学習費総額が大きく減少している
これは競争激化によるものなのでしょうか。それとも別の理由があるのでしょうか。
これまでの推移とは傾向に大きな違いが出ています。
・塾や家庭教師などの費用についても、ほとんどの学年で私立学校に通う家庭のほうが公立に通う家庭よりも高額になっている
私立に通わせれば塾代は節約になる…ということを期待しているご家庭のお話を聞いたこともあるのですが、現実は「教育熱」がそれをはるかに上回っているのでしょうか。
富める家庭とそうでない家庭の教育格差も気になるところではありますが、あえて私学経営に的を絞って考えれば、「高額であることの『理由』」がやはり重要であろうと思います。
通常の取引であれば、「高額であるほど高付加価値」であるはず。
公立校の高付加価値化が進む昨今、高額である理由がますます求められる時代になりつつあると感じています。
(文責:吉田)