毎年、お正月に届けられる新聞を見て「ボリュームはあるけど、あんまり読みたい記事がないなあ」なんて思っていた私。
ですが、今年は帰省先から自宅に戻った後、結構な時間を新聞の読破に費やしました。
その理由は、朝日新聞が「教育2014」という特集を組んで、読み応えのある記事を連載していたから。今日はその中から、元旦の朝刊に掲載されたこの記事を採り上げてみようと思います。
この記事で最初に採り上げられている韓国・済州島のある私立学校。
幼稚園から高校までの14年一貫教育で、英語を常用して学習を進めているとのこと。
実はこの地域、学校だけでなく地域全体が英語を常用化する計画とのことで、そのキャッチコピーが
「世界1%のグローバルリーダーを育てるアジア最高の英語教育都市」。
韓国政府の肝いりで実施されている施策です。
一方、オーストラリアではアジア語重視。
日・中・韓・インドネシアの4カ国語について「小3から高1までの6割がいずれかを学ぶ」との目標が設定され、現在オーストラリアでで最も盛んに教えられている外国語は日本語、とのこと。
日本とは縁遠い外国人がいとも簡単そうに日本語の歌を熱唱しているテレビ番組を見て、相当限られた人たちなのだろうと思っていた私ですが、実はそうでもないのかもしれませんね。
グローバル化、という話になると、こうやって外国語に関する語学力を上げる、ということがまず最初に持ち上がってきます。
が、この記事の表題にもあるように、グローバルというのはそれだけを指すものではなく、むしろ語学は手段でしかない、と言っていいのではないでしょうか。
同じ新聞記事の中には日本の各校の取組もいくつか紹介されていて、
・正解のない問題について議論を深める、国際バカロレア認定校
・進学校でない分、授業の自由度が高い公立高校
・海外大学への進学コースを設置した公立高校
などの事例が掲載されています。
これらの取組を見ると、この記事の冒頭に書かれている1つのフレーズに強く共感します。
「グローバル人材の育成という目的地は、語学の壁を越えたその先にある。
日本の教育は、世界をとらえられるか」
ちなみに、文部科学省からはよく似たタイミングでこんな情報が流れてきました。
本当の意味で「地球規模」に考え、行動できる人材が輩出されるといいですね。
(文責:吉田)