寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

選択肢に入らない学校

毎度毎度ご無沙汰しております。子育てママ37歳です!


先日、吉田に同行させてもらって、ある学校法人さんを初めて訪問させていただきました。

その学校法人さんは大学の同級生の出身校ということもあって当時田舎から出てきた私もすぐになじみ深い学校になり、

この仕事に就いてからも吉田から聞く話で好印象を持っていたところです。


でも、現在小学生である自分の子供たちには直接関係ないだろうと思っていました。

つまり通うことは今後ないだろうなと。

なぜなら、隣の隣の隣の・・・遠く離れた市に位置していたからです。

いくら良さを身に染みて感じていても、この距離感は通うのには難しいはず。


しかし、今回の訪問でその考えはガラリと変わりました。

『そんなに遠くない』ということが分かったからです。

『遠路はるばるやって来ました』というものではなく、乗り継ぎが良ければ1時間ちょっとで通える学校だったのです。

インターネットの情報や他にも学校はいっぱいあるという、『なんとなく』の感覚で決めつけていたものがあったんだなぁ、

と思い知らされました。


それは私だけではないはずです。

まずは実際に足を運んでもらうことの必要性を強く感じました。

自校を選択肢の中から選んでもらうためではなく、選択肢の中に入ることが可能だということを知ってもらうためです。


小学校の時の私の話で恐縮なのですが、6年生の時、塾の合宿が地元のとある学校法人さんで行われることになり、

初めて行く機会がありました。

その学校法人さんは体育会系の活動で実績のあるところでしたが、他府県からの生徒が多く、

そのおかげで他の学校つまり地元の生徒が県代表として出場できないこともあって、

地元の人たち(少なくとも私の周り)からは悪い話しか聞こえてきませんでした。

この時の合宿は初めての開催で、よりによってなんでこんなところでするのだろう…と私も不満を持っていました。


でも実際合宿に行ってみると、施設も綺麗で先生方は好意的で、受験勉強をするにはとてもいい環境を提供してくださいました。

その後、中学・高校のクラブ活動でその学校法人に出向いて生徒さんとも交流することがあり、

礼儀正しく真剣にスポーツに打ち込んでいる姿も見て、『知らなかっただけで、良い学校かもしれない』と思えるようになってきました。

運動音痴の私が進学することはなかったのですが、合宿では子供たちの受け入れ準備でかなりの苦労があったでしょうから、

塾生がほぼ県内の子供であったことを考えると、県内の生徒も受け入れていきたいという強い思いがあったのだろうと

今更ながら伝わってきました(ちなみに現在は県内の生徒も増えているようです)。


『ここは選択肢に入らない学校』と思い込んでいる人たちに自校に足を運んでもらうのは、

多少強制的な要素を含んだきっかけがないと難しいかもしれません。

せっかく来てもらったとしても、入学に直結しないことも多いでしょう。

しかし、学校法人の本来の姿や良さを実感してもらい、あまり知らなかった学校について印象を持ってもらうというのは、

きっと何らかの形で将来へつながっていくのではないでしょうか。

学生時代も思い出しながら『とにかく知ってもらうということが大事だ』と実感した出来事でした。