今週初めから、しばらく不在にしておりまして、本日朝、久しぶりの出社です。
が、このブログは途切れずに続いております。支えてくれる組織のメンバーに感謝です。
さて今日は、先週のニュースからひとつ採り上げてみたいと思います。
(有料会員限定記事になっています。ご容赦下さい)
開成教育セミナーの調べによれば、大阪の私立中学のプレテスト実施率は実に73%。
関西の他府県でも実施率はかなりの高率になっているようです。
その理由は「生徒募集」。生徒集めに苦心している私学を中心に、とにかく足を運んでもらう機会をと設けられたのがこのテストだと紹介されています。
そしてこのプレテストで急伸した学校として、大阪桐蔭が紹介されています。
記事によれば、プレテストの特徴として
・料金…プレテストは無料という常識を覆し、開始当初から有料(5000円)に設定
・実施スタイル…試験問題、時間設定、教室の雰囲気も入試本番そっくり、合否と特待生判定を付けて3日以内に郵送で返却
といったところが紹介されています。
このプレテストの開始と時期を同じくして現役東大合格者が複数輩出されたこともあり、大阪桐蔭の人気が急上昇。
「入学したらきっちりと勉強させます。部活動は週2日までで夏休みは2週間。中学では月曜から土曜まで週39時限の授業を行っています」 (大阪桐蔭担当者談)とのことで、この10年で偏差値は10ポイント近く上昇したそうです。
もうひとつの事例として紹介されているのが龍谷大学付属平安中学校。
ここでは自校の入試問題に即した問題とは別に、公立の人気中高一貫校の入試を模したプレテストも実施して好評を得ているようです。
この学校の狙いは「併願」。ターゲットが明確で、その獲得方法も明快です。
さらに、記事で「今年一番の目玉」とされているのが、上位校である清風南海中学校のプレテスト参入です。
今月プレテスト実施予定とのことですので、その結果に注目が集まりそうです。
各校の狙い(目標)と手段には当然ながら相関関係があります。
御校でもきっと、目標があり、そのための手段を選択する必要があるでしょう。
ちょうど次年度のことを考えるこの時期、シナリオ考察にしっかりと時間をかけていただきたいと思います。
(文責:吉田)