寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

『道徳』とは…

以前にも少し取り上げた内容ですが、

国の方針・決定により、近い将来の授業が大きく変わりそうなので、

再度取り上げてみます。


■「道徳」教科に格上げし検定教科書使用

http://sankei.jp.msn.com/life/news/131107/edc13110708000000-n1.htm


以前取り上げた時に、

 ・教師が形骸化した道徳授業しか受けていない=道徳が好きではない

 ・大学の教員養成課程の道徳の単位が2単位しかない

 そのため、「どうすればいいかわからない」という実態があるようです

と書きました。

早ければ2年後にスタートする教科『道徳』、一体どうなるのでしょう。


それにしても驚いたのは、現在の授業時間(枠)です。

小中学生で年間35時間…

私が小学生の時は、

土曜日の1・2時間目か2・3時間目は道徳だった記憶があります。

毎週だったかは覚えてないのですが、週休2日の時代ではありません。

毎週だったとして月4回、

確か当時の小学校の授業1時間は40分、

単純計算でも年間64時間程度は『道徳』の授業を受けていたことになります。

今の約2倍。

「道徳ってなんだろう…(どういう意味だろう、という意味)」

と思いながらもそれだけ学んでいたんです。

今の私の心と体のどこかに、この授業が生かされていることを願います。



これに関連する少し古い記事がありました。

大阪府の実態などがあったので、ご紹介します。


■道徳をどう教えればいいのか…

http://sankei.jp.msn.com/life/news/130710/edc13071022330002-n1.htm


今回、これらの記事を読んだ後、

これまでにはなかった疑問が生まれました。

最近、連日報道されているホテルや百貨店などでの料理・食品の『誤表示』。

…『誤表示』か?

とにかく謝ってばかりの大人達。

数年前、弊社の私鉄の最寄り駅でのある朝。

電車からたくさんの人が降りる中、

隣の車両から降りた若い社会人男性と男子高校生が少し喧嘩に。

男子高校生が最後に放った一言。

「そんなんやから、アンタら大人はあかんねん!!」

スカッとすると同時に、後ろめたさも感じたある朝でした。


このような大人達を見て、

同じ大人達から『道徳』を学んでくれるのか…

私達大人が、授業以外でも道徳を教える機会はたくさんあるけれど、

はたして教えてもいいのだろうか…

そんな疑問が生まれて、

私にもまた一つ課題ができたような気がします。


はっきりと一つだけ言えるのは、

『道徳』とはやはり、学校だけで学ぶものではない、

ということです。

私はそう思います。