寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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東京の人口、2060年に2割減 ピークは五輪の20年

久しぶりに人口のニュースをひとつ。


東京の人口、2060年に2割減 ピークは五輪の20年

学校にとって人口の推移は特に注目すべきデータであると、私は思っています。

少子化」ということももちろんですが、それ以上に「生産年齢人口の減少」が私学経営に与えるインパクトを考慮すべきだと感じるからです。


記事によれば、東京都の人口のピークは2020年。今から7年後ですね。

そしてこれが2060年には300万人減少する予想。率にして22.5%の減少です。

一方で高齢者の数は2010年から2060年にかけて約140万人増加する見込みとなっています。

そして気になる生産年齢人口(15歳~64歳の人口)は2010年は885万人いたのに対し、2060年には553万人まで減少。なんと330万人減、率にして37.5%もの減少となります。

ちなみに出生数は現在の半分以下にまで落ち込むことが予想されています。


子どもの数そのものが減ることで学校に通う子供たちの数が減る。

さらに生産年齢人口の減少によって経済活動が縮小し、家計の可処分所得が減少、その結果私学志願者が率の上でも減少…

これはあくまで予想ですが、そんなことも十分考えられます。

そしてその時期は確実に近づいている、とも感じます。

2060年と言えばあと47年しかありません。ちょうど今新築した校舎が耐用年数を迎える時期に近いくらいの年数です。


今回の記事にあるのは東京都のデータ。

人口減少が最も進みにくいと考えられる東京のデータであることを意識すれば、他の地域においてはこれをはるかに超えるスピードで、年少人口と生産年齢人口が減少することが確実です。

皆さんの学校が所在する地域(市区町村)の人口推計はぜひとも押さえておいていただきたいと思います。

以下、そのデータが閲覧できるページにリンクを張っておきます(国立社会保障・人口問題研究所)。

ご参考になさって下さい。

男女・年齢(5歳)階級別データ--『日本の地域別将来推計人口』(平成25年3月推計)


(文責:吉田)