いろいろと特徴的な施策が目立っている武雄市がまたニュースになっています。
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「反転授業」というのは、まさに授業と家庭学習の反転。学校の授業で教えられてきた基礎的な内容を家で先取り学習し、逆に家庭学習として取り組んでいた応用課題を学校で学ぶ、という方法を指しているようです。
記事によればこの方法は、米国で2000年代から急速に広がったものの、日本では教員個人が取り組んでいる例はあっても、自治体単位で導入するのは初めてとのことです。
以前、このブログでも採り上げましたが、武雄市では今後、小学校と中学校のすべての児童生徒にiPadの貸与を実施する予定ですので、このような取組が先進的に行えるということなのかもしれません。
「一人ひとりの理解度をその都度確認して進むことで、落ちこぼれをつくらないようにすること」
とのこと。なるほど、授業をより充実させ、かつ双方向のものにすることで、その目的は一定程度達せられるのかもしれませんね。
ただこの施策を導入する課題も、もちろんあります。公立校が、という点はさておくとして、仮に私学で同様のことをする場合には
1.端末確保のための財源
2.授業の役割を変えることに対する学内のコンセンサス
3.授業を実施する教員の技術と能力
4.自習用の教材の開発
5.家庭との連携(保護者との協働)
といった、5点の課題が私には思い浮かびました。
もちろん、どれも解決が不可能な話ではありません。が、それなりの学校の努力が必要であることは間違いないでしょう。
教育内容、というよりも教育手法、教育技術に近い話でありながら、このような工夫は生徒さんたちが学力をつけるためには不可欠であるとも思います。
私学においても、各校の工夫が期待されますね。
(文責:吉田)