寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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東京都教委:小中高一貫校「4・4・4制」導入を検討

夏の甲子園は初出場の前橋育英高校の優勝で幕を閉じましたね。

初出場で優勝するというのは本当にすごいことですよね。

個人的には、出身である富山県勢の活躍も嬉しかった今回の大会。

プロの野球界でもイチローが4000本安打を記録して、野球ファンには忘れられない夏になりそうですね。


さて今日は数日前に流れたニュースから。

まずは毎日新聞

東京都教委:小中高一貫校「4・4・4制」導入を検討

そして朝日新聞

「4・4・4制」2017年にも 理数系の人材を育成 都の小中高一貫校

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記事によれば、このような枠組みの変更は近年の子どもの発達段階に配慮したもの、とのこと。以前に比べて成長が早くなり、基礎学習期間を早めに終了させ次のステップに…という算段でしょうか。


そしてこの施策、公立校で採用されるところが大きな留意点だと感じます。「理数系を中心に世界で活躍できる人材の育成」を目的とした施策とのことですが、一方で公立校には公平性が求められることも忘れてはなりません。

もちろんこの学校に入るには入試が課されるわけでもあり、幼児段階での入試選抜、しかもそれが将来エリートの輩出のためということになると、そのような選抜試験が子どもの望ましい成長にとってプラスなのかどうなのか、判断が分かれるところでしょう。


ただ、これはあくまで公立校での実施ということを前提にした指摘です。

私学においては自らの専門性あるいは研究成果を活かし、さまざまなニーズに対応しつつ教育の枠組を提案することはむしろ歓迎すべきことのように思います。

教育課程やその内容については、国が求める基準が存在するため柔軟な展開がしづらい各私学ではありますが、自らの学校に通う生徒さんたち、あるいは今後通ってくれるであろう生徒さんたちにとって望ましい枠組みを模索することは必須のことがらではないでしょうか。


東京都の施策を見守りつつ、私学において様々なアイディアが出され、実践されることを大いに期待したいと思います。


(文責:吉田)

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