少しばかり間が空いておりまして恐縮です。
お盆休みは皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。
このブログのカウンタもこのお休みの間に3万を超えました。いつもご覧いただいている方々に、改めて感謝申し上げます。
さて今日はこのお休みの間に実感した出来事を一つ記してみようと思います。
私の実家は富山県砺波市。先般の市町村合併でお隣の町と合併したものの、それでも人口は約5万人。田園風景豊かな、小さな小さな田舎町、といったところでしょうか。
そんな故郷に毎年2回、帰省している私ですが、そのたびに気付かされることが1つ。それは「目に見えるコミュニケーションの頻度の高さ」です。
今回の帰省中にも、大昔に私の両親が仲人を務めたご夫妻がわざわざ挨拶にいらっしゃいました。私が帰省するたびにこの光景を目にしています。
また8月15日の夜には近くの河原で花火大会があったのですが、それを見に家の外に出た瞬間、ご近所さんとも次々に挨拶。私はご近所さんともほとんど面識がないのですが、それでも気さくに挨拶を交わし、ひとことふたこと話をしてから花火の会場に向かわれます。
そして以前の帰省では、犬の散歩をしていた私に、帰宅途中の中学生が「こんにちは」と挨拶をしてくれました。思わずあっけにとられそうになりましたが、こちらも慌ててこんにちはと返しました。考えてみれば、私も実家に住んでいた頃は顔見知りかどうかに限らず、会う人すべてに挨拶していたことをその時思い出し、随分と挨拶の意識が薄くなったもんだと反省しました。
とにかく、挨拶がコミュニケーションの基本なのだな、と思い知らされることの多いこと多いこと。
そして今回特に感じたのは、その挨拶が「目を見て行われる」ことの大切さです。
挨拶をするときに声だけを発せられるのと、こちらの顔を見て下さるのとでは印象が大違い。田舎に帰ると、顔を覗きこむようにして挨拶を交わすことがむしろ普通になっていて、それが嬉しく思えるものだ、ということを大人になってより強く感じています。
たまたま昨日訪れたある事業者さん(経営者さん)とのお話の中でも、
「話しかけられたら笑顔で反応しよう、と口酸っぱく伝えているんです。話しかけられたときの返事の仕方で、その後の関係性は大きく変わってきてしまいますから」
という貴重なお話を聞くことができました。
確かに、挨拶をすること自体も大切ですが、どんなふうに挨拶をするのか、また挨拶をされたらどう反応するかといったこともとても重要な気がします。
いろんな学校を訪れると、いろんな生徒さんに出会います。
顔を伏せたまますれ違う生徒さん。
挨拶はするけれど、視線は合わない生徒さん。
こちらに笑顔を見せながら、はきはきした挨拶を投げかけてくれる生徒さん。
その生徒さんの資質や意識によるもの、と言ってしまえばそれまでですが、それでも私のような第三者からすれば、生徒さんの印象はこういった挨拶の印象が大半になってしまうものです。
そしてそれは、生徒さん個々の意識の差というよりも、学校そのものの意識の差ではないか、と感じてしまうのは私の偏見でしょうか。
長い夏休みを終えれば、新たなステージがまた始まります。
生徒さんの生活の乱れが気になる頃でもあるでしょう。
目を見て挨拶をする、笑顔で挨拶を返す。
そんなコミュニケーションの基本を、今一度徹底してみることも学校のひとつのブランディングになるようにも思うのですがいかがでしょうか。
(文責:吉田)