久しぶりに文科省の審議会情報をひとつご紹介します。
育成すべき資質・能力を踏まえた教育目標・内容と評価の在り方に関する検討会
この審議会は大雑把に言えば
●育成すべき資質・能力を明確にし、それを踏まえた教育目標の立て方について議論する
●教育目標-指導内容-学習評価を一体的に捉えた教育課程の在り方について議論する
のが主題となっているようです。
これはむしろ私学にとって重要なテーマだと私は感じています。
そしてこの審議会、来週第7回が開催されるようです。
育成すべき資質・能力を踏まえた教育目標・内容と評価の在り方に関する検討会(第7回)の開催について
一般傍聴も可ですので、お近くにお住まいの方、またお近くに行かれる方はこの機会に覗いてみられてはいかがでしょうか。
実は私、今回のこのプログラムには興味津々です。
なぜなら今回、3校の学校の実例発表がある予定になっているからです。
特に関西からの登場となる京都・堀川高校のお話、ぜひ聞いてみたいです。
私は相当程度前になりますが、堀川高校の「教育研究大会」に参加させていただいたことがあります。
その際、学校の施設見学はもちろん、実際の授業の様子、あるいは生徒さん達の様子なども存分に拝見することができました。
中でも一番印象に残っているのは国語の授業。
全員が車座で着席し、それぞれの生徒が思い思いの文章解釈を進めていく中で、先生は最後の5分になるまで一切何もお話しにならず、おかげで誰が先生なのか、授業の半分を過ぎるくらいまで判別できないくらいでした。
自分の描いていた「授業」とはまるで異なった姿を目の当たりにし、これが「考える力」なのかと、大いに驚いたことを覚えています。
以前は普通の公立校だった堀川高校がなぜこれほどまでに変化を遂げたのか。
その要因はいくつもありますが、私の耳に残っている、教育研究大会に参加させていただいた当時の校長のお話を総合すれば、最も重要なのは
「校長のリーダーシップ」
だと感じます。
学校の方向性を決心し、これを力強く実行していく。
言葉で言えば陳腐なことを、いかに実現できるか、ではないかと思うのです。
夏休みの時期に、いろいろな学校経営事例を研究するのもまた大いに参考になると思います。
このブログでも可能な限り各校の取組を紹介したいと思います。
(文責:吉田)
(弊社HPの不具合が修復されました。ご迷惑をおかけしましたこと、お詫び申し上げます)