平均すれば概ね週1~2回、学校法人さんに足を運ぶ機会があります。
その訪問を通じて、気付くことは山ほどあるわけですが、先日も非常に重要な気付きを得たのでご紹介します。
こちらの記事を覚えておられるでしょうか↓
この記事で私はこう書きました。
残業削減に効果的は方法は「ロックアウト」、
つまり「職場の鍵を閉めてしまうこと」である、と。
そして続けてこうも書きました。
学校という場所は、いろいろな突発事象があって、時間で区切ることが難しい職場であることは百も承知しています。
がそれでも、長時間勤務を解消するためには、こうやって時間を区切ることがどうしても必要だ、とも思っています。
ただ、私は自らの経験でそう言っているだけで、
実際に学校にあてはめた場合の実例を知りませんでした。
ところが、先日訪問したある学校法人さんでは、
この1学期の種々の活動を経て、
「来る2学期からロックアウトを実行します」
と力強く語っていただきました。
このこと自体が素晴らしい、とも感じたのですが、それ以上に素晴らしいと思ったのは、ロックアウト実現に至るまでの諸活動です。
一気にそれを進めるのではなく、現場が混乱しないように、また反発しないようにと時間をかけてコンセンサスを得て行かれたことが、校長先生のお話を通じてとてもよく理解できました。
中でも、終業時刻を早めるためにいちばん大切な要素である、
「時間の大切さを自らが行動で示す」
という点に関して、お伺いした学校の管理職各位はきちんと腑に落とし、実行されていたのが印象的でした。
象徴的なのは「会議時間の短縮」。
当初2時間近くかかっていた会議を90分で終了させる。
それも「必ず」予定時刻で終える。これを徹底されたそうです。
こういう管理職の意識や行動をを、現場の教職員さんたちはきっとしっかり見ているのでしょうね。
親の背中を見て育つ子供のように。
こうして、ロックアウトは学校にも適用できる可能性があることが分かりました。
これがうまくいくかどうか…実際の運用が待たれます。
が、私はうまくいくような気がしています。なぜなら、管理職の皆さんが心底必要な施策であると考えてやっておられるからです。
行動は気持ちを映す鏡だ、と私は思っています。
気持ちが固まっていれば、仮に壁にぶつかっても「どうすればそれを超えられるか」を考え、決して「それを超えられない理由を並べる」ことにはならないと思うのです。
残業に悩む学校の皆さん、ロックアウト、ぜひやってみませんか。
学校の最大の経営資源である教職員、その元気が一番大切なことですから。
(文責:吉田)