寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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「偉くなりたい」高校生9% 米30%・中37%・韓19% 日本は最少

このブログを本格稼働させてから丸4ヶ月が経とうとしています。

この拙い文章を覗きに来ていただく方々に改めて感謝申し上げます。


今日は少し前に発表された興味深い調査結果から。

「偉くなりたい」高校生9% 米30%・中37%・韓19% 日本は最少

この記事は全文を読むのに会員登録が必要です…何度このことをお伝えしたことか。

私にはどうしようもないこととは言え、申し訳ない限りです。

ただ、今回は原典の概要を読むことができますので、そちらもリンクを貼っておきますね↓

高校生の進路と職業意識に関する調査-日本・アメリカ・中国・韓国の比較ー

財団法人日本青少年研究所さんの調査によるものです。


朝日新聞の記事のまとめを見ると、『米中韓の高校生と比べて「出世欲」の低さが際だつ』となっています。

またこの結果について日本青少年研究所は、

『不況の影響か、「とにかく就職さえできればいい」といった意識が垣間見える』としているそうです。


さきほどリンクを貼った「調査結果の要約」を拝見しますと、これ以外の内容もいろいろ出ています。


まずは進路意識。

進路として「国内高レベルの大学」「入りやすい大学」「短大」「専門学校」「就職」といった選択肢があったようですが、

日本は他の3カ国に比べ『「就職」と「専門学校」という、現実的で控えめな希望が際立って多いこと』が大きな特徴である、

と同研究所はコメントを付しています。


就職と専門学校が現実で控えめな希望…?少々疑問を感じてしまうのは私だけでしょうか。

むしろ進路について学歴に偏らず、冷静な判断ができることを褒めてあげてもいいような。

特定の結論に持っていきたいだけなのでは?と思ってしまいたくなります。


ただ、進路のことを親に相談したり、親の仕事内容を知っていたりする割合が相対的に低いという結果もあり、

進路に対する意欲を持ちにくくなってしまうことが懸念されます。

同様に、学校においても進路についてカウンセラーに相談する割合が皆無に近いという結果が出ており、

進路が「指導」の枠内で捉えられがち、言い換えれば「進学」に偏った状況であることを伺わせます。


次にキャリア教育。

日本での学校におけるキャリア教育は子供たちに非常に役立っているとの結果が出ています。

一方で、自分の能力や適性について知っているかどうか、との問いの肯定率は1割に満たなかったとのこと。

そして、キャリア教育における授業や職場体験、職場見学、さらには職業関連の書籍に触れることが

目標を明確にし、進路への関心を高めることにつながっているとの分析結果が記載されていました。

これは学校においても有用な調査結果であると感じました。


他にも調査結果はいろいろ掲載されていますので、ご興味があればぜひご覧いただきたいと思います。


私の感想としては、大人が現在就いている職業のことを悲観的に発言する機会が多すぎて、

子供たちが社会に対して夢を持ちにくい状態になっているのでは?というところでしょうか。

大人の皆さん、自らの選択した進路のことを、自信を持って語ろうではありませんか。

かく言う私も、学校の未来のため、そして子供たちの未来のため、今のこの活動を誇りを持って続けていこうと思います。

(文責:吉田)

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