4月も第2週に入りました。
新入生、進級生が学校をにぎやかにしてくれる時期がやってきましたね。
そんな教育現場に少し不安が広がっているというニュースを目にしました。
英語で授業、OK? 高校の英語、新学期スタート 教員ら「不安多い」
(記事全文を読むには会員登録が必要です。毎度のことながら…本当に申し訳ないです)
実は以前、毎日新聞の記事にも同じようなのがありました↓
両方の記事からかいつまんでまとめると、
○「英語の授業は英語で行うことを基本とする」と明記された高校の新学習指導要領が今春から実施
○これに伴い、英語の教科書もスピーチやディベートなど「コミュニケーション重視」となり、日本語の記述が減少
○ベネッセ教育研究開発センターによる調査結果では、次のような不安・課題を高校英語教師が感じている
・文法は日本語で説明しないと理解できないのでは
・苦手な生徒が英語だけで理解できるか
・大学入試に対応できる学力をつけられるか
○現実には「文法重視」の従来型教科書の人気が高まっている
といったところ、のようです。
英語教育の専門的なところは分かりかねますが、個人的な経験からすれば、
『会話や文書で英語を使うには文法など言語構造の知識が不可欠』
『教科書に文法の説明がほしい教師の気持ちは理解できるが、
文法を日本語で一方的に解説するだけで生徒が英語を使えるようにならないのも明らかだ』
『使える英語の習得のために文法を教えるという姿勢が大切で、教師の意識や力量が問われる』
との毎日新聞の鳥飼先生のコメントがしっくりきています。
文法がその言語を使えるようになるための「手段」であることは、どの言語でも同じ。
ルールをマスターすれば、応用だって効きやすくなる。
文法を覚えることが目的になってはいけませんが、かといってこれなしで英語が使えるようになるとは思えません。
…これって、語学だけではなく、教育全体に言えることかもしれませんね。
ちなみに、鳥飼先生には昔、NHKテレビ英会話でずいぶんお世話になりました…
懐かしいお名前を拝見して勝手にちょっとほっこりしている私です。
(文責:吉田)