寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

名門の授業を無料配信 米大学発、広がる学び・人材発掘

今朝の朝日新聞に、樟蔭東学園の理事逮捕、というニュースが掲載されていました。

現段階ではweb中では探しきれないのですが、以前から学園による理事への不透明な融資について報道されていましたので、

内容が目新しいわけではないのですが、それでも重大な事件として、今後詳細が分かればまた採り上げたいと思います。


というわけで、今日のブログは全く違うニュースから。

名門の授業を無料配信 米大学発、広がる学び・人材発掘

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この記事は表題を見るだけで少なからず衝撃を受けます。

授業を無料配信。そのことは私に2つの驚きをもたらしました。


1つは、学校にとって生命線とも言える授業を『公開』している、という勇気。

果たしてこれが可能な日本の学校はどのくらいあるのでしょうか。

記事の中にもありますが、『公開すると内容の間違いを指摘される』『他校と比較される』という理由で

公開に消極的な姿勢を見せる学校が大多数を占めるのが現状だろうと感じます。


そしてもう1つは、その授業を『無料』で公開する、という大胆さ。

記事によれば、この授業は一方通行ではなく、宿題や試験などを通じて双方向で進められているとのこと。

双方向になったことで、当然学校側の手間は増えることになりますが、その代わり、

優秀な学生を発掘できるというメリットが学校側にはもたらされます。


そして、この記事はこう締めくくられています。

「教員の研究業績を重視し、教育力は二の次としてきた日本の大学には激震だ」


大学生時代、学生としていつも感じていたことがまさにこれ。

「教授は自分の研究一辺倒で、授業を面白くしようという気がまるでない」と何度思ったことか。


そしてこのことは大学のみならず、それ以前の教育現場にも改善のヒントをくれるような気がしてなりません。

先生が知っていることを教えること以上に、

先生と生徒が相互作用でともに成長していくことこそが、教育現場に求められる本当の教育ではないか、

と感じる今日この頃です。

(文責:吉田)