中間テスト。期末テスト。実力テスト。模擬試験…
学生時代はテストに明け暮れていた、と言ってもいいくらい、テストは頻繁にあったような気がします。
そんな日常のテストの目的とは?と聞かれれば、おそらく誰もが
「勉強した内容がきちんと定着しているかどうかを確認するためのもの」
と答えることでしょう。
少し古い記事になってしまって恐縮ですが、こんなニュースが出ていました。
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これはテストの目的を見失った例と言えるでしょう。
が、本来おかしな言葉であるはずの『テスト対策』という行為は、当然のように行われています。
中学、高校、大学…それぞれの入学試験に向けては長期の『対策』を要します。
もっと言えば、校内で実施される定期テストにおいても、その目的はきっと日々の授業内容が定着したかどうかを
問うものであるはずなのに、テスト期間という名の事前対策日が設定されるのが当たり前になっています。
このことをこうやって不思議がること自体に違和感を感じる方もいらっしゃるくらい、
至極当たり前のことになっているように私は感じています。
一方で、世間の中学入試問題を拝見すると、対策なしには合格は難しいレベルと言っていいと思います。
大学入試もしかり、でしょう。
なぜこんなことになるのか?と言えば、それは学校の評価が「進学実績」に偏り過ぎていることが一因だろう、と。
難関校に何人合格したのか?…それが学校の実力だと考える生徒や保護者が圧倒的多数。
とすれば、入試に合格してナンボ、の世界。
であれば対策をバッチリやって、一人でも多く、1ランクでも高いレベル(≒試験の偏差値)の学校に入学させねば。
学校として、そう考えることに何ら不自然はないわけです。
試験の在り方そのものについて、本来が原点回帰、目的意識が必要なのではないか、と感じた記事でした。
(文責:吉田)