今朝は珍しく社内にいるメンバーが多かった(自分も含めて)ので、ここぞとばかりに朝から打合せを立て続けに行った、吉田がお送りします。
今日は幼稚園の話題をとり上げます。
【幼児教育無償化は「良いこと」か?】という表題の記事を見つけました→幼児教育無償化は「良いこと」か?
以前、朝日新聞の土曜別刷・beで拝見して以来、興味深くご活躍を拝見させていただいている駒崎弘樹さんのブログです。
詳しい内容はお読みいただければご理解いただけると思いますが、
勝手ながら駒崎さんの主張を要約させていただくならば、
・幼児教育無償化は「良いこと」だが「優先すべき課題」ではない
・同額の予算を使うならまずは「保育所を中心とした保育サービスの増強」に投資するべき
・続いて「病児保育・延長保育・障害児保育等のインフラ」への予算を倍増させるべき
・さらに続いて「学童保育」の充実を図るべき
ということになるのではないか、と感じました。
個人的には、この主張に共感できます。
政策をバラマキにしないためにも、耳触りのいい施策にお金を使うのではなく、
本当に優先度の高い事柄を精査すべきだ、と考えています。
ここでひとつの気付き。
「良いことだから、やる」という論理は、実はそう単純に成立するものではない、ということ。
幼児教育無償化は良いこと、でしょう。
が、それは国家財政が潤沢であればOKだとしても、現在の財政状態ではNGである可能性があります。
学校経営も同じ。
様々な支出案件が「良いか悪いか」のみで実行の可否が判断されるわけではありません。
経営資源が有り余っていれば別ですが、経営資源というのは限りがあるもの。
お金も、人材も、土地も、施設もそう。
だとすれば、何を本当に優先しなくてはならないか、ということは
「良否」だけでは決められない、ということです。
優先順位を決めるためには「重要性」「緊急性」の2軸で考察することが求められます。
良いことだからやる、というだけではなくて、
・いつやるのが適切なのか
・他に優先すべきことがないのか
・支出に見合う、あるいはそれ以上の効果が見込めるのか
といったことを、しっかりと考えて支出を考えたいですね。