寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

私大生の仕送り年80万円割る、学費負担重く…北海道

 2010年度の北海道内8私立大・短大の新入生で、自宅以外から通学している学生への家庭からの平均仕送り額が年間80万円を割り、過去20年で最低を更新したことが、道私大助成推進協議会(事務局・札幌市)の調査でわかった。

 家賃を差し引いた生活費は月約2万2000円しか残らず、同協議会は「自宅外通学の私学生は、アルバイトなどの収入に頼らざるを得ない」と分析している。

 調査は1990年からほぼ毎年実施している。今回は昨年5~7月に、北星学園大、酪農学園大など札幌市周辺の5大学3短大に新入生がいる世帯に調査を実施、652世帯から回答を得た。

 その結果、世帯の平均年収(税込み)は685万円で、前年度より40万円減少。500万円未満の世帯が4分の1を占めた。毎月の仕送り額は、過去最高だった1998年の129万円に比べて約6割の79万6785円になった。学費や入学時の費用を「大変重い」「重い」と回答した世帯は9割に上った。同協議会は「今年の新入生は震災の影響もあり、さらに厳しいのではないか」と話している。

(2011年7月26日 読売新聞)

学校業界は公私問わず、これまで数年に1度の値上げを繰り返してきたと言っていいのではないでしょうか。私が学生の頃、授業料と入学金が毎年交互に値上げされる、という状況だったことを今さら思い出しています。本来、値上げというのは「価値の上昇」があってこそ受け入れられるもの。学校もその原点に立ち返り、今一度学費の対価性(得られるものと支払うものの等価関係)に想いを致す必要があるのかもしれません。(JTC/吉田俊也)