寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

人気高校は定員増、一方で募集減も…大阪府教委

 高校入試で私学との生徒獲得競争が激しくなる中、大阪府教委が、受験生の志望状況や前年度の入学実績から大幅な定員割れが予想される府立高の募集定員を削減する一方で、人気の高い学校の定員を増やす入試制度の見直しを検討していることがわかった。

 府内では、橋下徹知事の教育改革による授業料無償化の拡充で私学人気が高まり、定員割れする公立高校が相次いでおり、制度見直しで巻き返しを図る考え。来春の入試からの導入を目指し、15日の府教育委員会会議で協議する。

 「公私間の競争を促す」とする橋下知事の方針で、府は、年収350万円未満としていた私立高授業料無償化の対象世帯を、今年度の新入生から年収610万円未満まで拡充した。

 その結果、全世帯の約半数が対象世帯となり、今春の入試では、私立高校を第1希望とする専願率が過去12年間で最高の27・02%に急増。府教委は公立全体で4万6440人を募集したが、私立よりも入試日程が遅いことも影響して定員割れの高校が相次ぎ、府立高(全日制)では、3分の1にあたる42校(前年比36校増)が定員に満たなかった。

 府教委はこれまで1校あたりの学年規模を原則、240~400人と定め、校舎の収容人数などを基に各校の募集定員を割り振ってきたが、私学への生徒流出の対抗策として、定員幅を弾力化することにした。

(2011年7月15日 読売新聞)

大阪府の公立校は競争状態に入る様相を呈してきました。私学と公立の競争の構図、そして私学間、さらには公立間での競争…各学校が独自性を打ち出してより良い形へ収束すればいいとは思うのですが、単なる弱肉強食になるのであればそれは少し違うのでは、とも感じます。公教育のあり方を今一度考え直す必要もあるのかもしれませんね。(JTC/吉田俊也)