寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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小中合同で避難訓練…徳島

 東日本大震災で、岩手県釜石市の中学生が、小学生を引率して無事避難した例を受け、徳島県徳島市立昭和小学校と同市立富田中学校の初の合同避難訓練が16日、行われた。両校1004人の児童、生徒が参加した。

 釜石市の例を知った、富田中の佐藤利弘校長が提案した。訓練では、防災ずきんをかぶった昭和小の児童が運動場に集まり、1年生から順に富田中まで約400メートルを早歩きで避難。中学校の校門に着くと、中学3年の生徒が小学1、2年の児童の手を引いて、運動場まで誘導した。

 小学校を出発してから、全員の無事を確認するまでに18分かかったといい、昭和小の七條和恵校長は「さらに安全に早く避難できるように、いろいろ考えていかなくては。今回の訓練を第一歩にしたい」と講評。

 同小6年の幸津颯君(11)は「テレビを見て怖さを知った。日ごろから訓練して、自分の命は自分で守れるようにします」と話した。生徒会長の同中3年、佐藤樺織さん(14)は「『一緒に行こな』『大丈夫』と声をかけながら、小学生がこけないよう注意した。東日本大震災を受けて、徳島にも起こるかもしれないと意識が変わった」と話した。

(2011年5月17日 読売新聞)

避難訓練を真剣に実施する」ことは、自分たちの学生時代を省みてもとても難しかったことのように思います。が甚大な災害が現実となった今、学校ではこれまで以上に「安全」「いのち」への意識を高める必要があるのは間違いありません。警報等のシステムを整備することだけでなく、実際の避難誘導等においても、万一災害が現実化した場合のことを、教職員が率先して想定しながら訓練する必要がありそうです。(JTC/吉田俊也)