寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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野球グラブ送り、被災地の子供に希望と勇気を

 奈良県大和郡山市の野球グラブ製造販売「BBAアカデミー」代表の梅原伸宏さん(46)が、東日本大震災で野球道具を失った子供たちにグラブを送る「G・LOVE活動」に取り組んでいる。

 全国に中古グラブの提供を呼びかけ、梅原さんらが修理をして現地に届ける。「活動を通じ、被災地の子供たちに希望と勇気を与えたい」と話している。

 梅原さんは、グラブを長く大切に使ってもらおうと、「グラブインストラクター」として、2005年から全国各地で野球道具のメンテナンス指導に取り組んでいる。そんな中、大震災が発生し、各地にいる野球指導者の知り合いから、「被災地では野球道具を失った子が大勢いるようだ」との情報を聞いた。

 4月上旬には、福島県楢葉町内の中学校教諭から、知り合いを通じ、メールが届いた。同町は福島第一原発の20~30キロ圏内にあり、「突然の避難指示のため、大切に毎日磨いてきたグローブもバットも何も持てずに避難するしかありませんでした。皆様の協力で、もう一度、野球をやれる環境を作らせてください」と書いてあった。

 このメールがきっかけになり、活動を本格化させた。

 関東や四国、九州など各地にいる知り合いらが活動に賛同し、中古グラブの提供を呼びかけ始めた。梅原さんは、仕事の合間を縫って各収集場所を訪れ、地元の中学生と協力しながら次々に修理して回る。これまで約500個を手入れし、4月23日には第1便の約150個を福島県いわき市に送った。

 修理したグラブには、提供者のメッセージを添える。「思い出が詰まったグラブを、もう一度、誰かの役に立てたい」。かつての野球少年からの提供も多いという。

 梅原さんは「想像を超えた量が集まり、野球というスポーツの力を感じた。新しく魂を込めたグラブを、被災地の野球少年たちに届けたい」と意気込んでいる。提供先の詳細は、「BBAアカデミー」のホームページ( http://www.bba.co.jp/ )へ。(宇野新平)

(2011年5月2日 読売新聞)

日常、何げなく使っているものもいかに貴重なものであるか…私も忘れそうになることがよくあります。野球少年にとってグラブは何よりのプレゼント。この記事の梅原さんのことはテレビでも採り上げられていましたが、とってもたくさんの愛情を込めてメンテナンスをし、現地で活用されることになるようです。本物の教育はここにもありました。(JTC/吉田俊也)