寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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公立高定員割れ相次ぐ、2次募集最多71校…大阪

 大阪府内の公立高校後期入試の合格発表が24日、135校であり、3万1424人が合格した。

 定員割れが相次ぎ、府教委は同日、現行の入試日程になった2003年度以降最も多い71校で2次募集を実施すると発表。府が新年度から拡充する私立高校授業料無償化で、私学への専願者が急増した影響とみられる。

 大阪市天王寺区の府立高津高校では、午前10時に合格者の受験番号を記した掲示板が張り出されると、一斉に歓声が上がり、携帯電話で自分の番号を撮影する受験生も。同市中央区の岡井咲樹(さき)さん(15)は「第1希望校に受かり、本当にうれしい。バレエを習ってきたので、勉強と両立してダンス部でも活躍したい」と笑顔で話した。

 定員に満たず、2次募集をする公立高校は、前年度は25校で、今回は3倍近い。府教委の担当者は「想定していたよりも多かった。受験生にとっては、授業料が公立と同じように無償なら、先に試験のある私学で早く進路を決めてしまいたいという思いが強かったようだ。生徒のニーズに応えられる特色ある公立高校づくりを進めていきたい」と話した。

 2次募集は全日制47校(前年度9校)、多部制単位制1・2部3校(同なし)、定時制・多部制単位制3部21校(同16校)で実施され、出願は25日午前9時~正午。出願時に面接がある。合格発表は29日。

(2011年3月25日 読売新聞)

大阪府は私学無償化施策の効果が明確に表れたようです。しかし一方では公立校の中でも「文理学科」を設置した学校に人気が集中しています。もちろん府知事はこのような「差が出る」施策を積極的に進める考えを持っていらっしゃるようですので、想定内の結果なのかもしれません。さて今後の私学特色化、どのように進むのでしょうか、あるいは進まないのでしょうか。学校側のイニシアチブと市場側のニーズ、両者がともに刺激し合ってよりよい教育環境が発達することを願っています。(JTC/吉田俊也)