寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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地域の大人 学校へ

asahi.com

2011年2月10日12時48分

 地域の人が教壇に立ち、仕事の経験を語る「キャリア教育」が8日、鳥取市興南町の市立南中学校であった。講師を務めたのはパン職人や旅行会社員、TVプロデューサーら9人。1年生221人は実際にパンを焼いたり、映像を見たりしながら話に耳を傾け、メモを取った。

■看護師ら9人「キャリア教育」

 南中学では昨年度まで財団法人「ふるさと県定住機構」から講師役を派遣してもらっていた。今年度からその事業が廃止になったため、学校側は独自に講師を探した。多様な人生を知る機会は生徒の進路の選択だけではなく、人としてどう生きるかを考えるうえでも貴重な機会と捉えるからだ。教員の知人らに協力を呼びかけて実現した。

 鳥取市立病院の看護師中島恵利香さん(26)は「亡くなる方もいて命に直面する責任ある仕事。やめようと思ったこともある。でも患者さんが回復していく姿を見るのはうれしいし、やりがいがある」と話した。鳥取市の理容師谷口義明さん(49)は「表情の違いだけでも人の雰囲気は変わる。自分を客観視し、勉強に取り組む姿勢や態度を見つめ直して欲しい」と語った。生徒は仕事のやりがいを尋ねたり、「お給料は?」「勤務時間は?」と質問したりしていた。

 鳥取市立美保保育園の田辺まさ江園長(52)の話を聞いた福本麻也香(まやか)さん(13)は「子どもを大切に思っているのが伝わってきた。将来保育士になりたいが、普段の生活でも周りの人を大切に出来たらいいなと感じた」と話していた。(西村圭史)

■特産復活を! 料理伝授

 かつて県東部の特産だったショウガの生産につなげようと8日、鳥取市西町1丁目の鳥取敬愛高校でショウガ料理講習会が開かれた。県調理師会連合会会長で旅館大橋(三朝町)の知久馬惣一料理長(62)ら三朝温泉の旅館の板前6人が生徒に料理を指南した。

 企画した県東部総合事務所によると、県内では旧気高町で古くからショウガが栽培されていたが、今は1ヘクタール程度。新陳代謝を促す効果で健康ブームに乗るショウガを特産品として復活させる狙いで、若い消費者に着目した。

 生活教養科3年の30人は鳥取牛たたきステーキのショウガじょうゆ風味や、カニのかるかん蒸し針ショウガ添えなど、隠し味にショウガを使った料理5品に挑戦。たどたどしい手つきで約3時間かかって仕上げた。姫村瑞季さんは「素材の風味を壊さずにショウガが利いてる」と出来栄えに満足げだった。

 知久馬さんは「ショウガは料理人にとって無くてはならないもの。脇役だが、しぼり汁は家庭のどんな料理にも使えます」と話していた。(中田和宏

早い段階で職業に触れるというのはとても大切なことだと最近感じるようになりました。私自身、学生から社会人になったときのギャップに悩まされたからかもしれません。実際に以前、ある高校で職業紹介の授業をさせていただきましたが、そのときも生徒の皆さんは興味津々で聞いてくれました。このような機会を設ける学校が増えることを期待しています。(JTC/吉田俊也)