寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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「都立にスポーツ名門校」 都教委、7高校の部活費支援

産経新聞 2月11日(金)7時57分配信

 都立高からスポーツ名門校を-。都教育委員会は10日、昨年の大会で好成績を残した都立高校7校の部活動を強化対象に指定し、来年度予算案で活動費を支援することを決めた。全国大会で活躍する都立高を増やし、各校のスポーツへの取り組みの機運を醸成するのが狙い。都教委は「私立に負けないようなスポーツ名門校を都立高から輩出していきたい」と期待している。

 今回指定されたのは、駒場・サッカー部▽清瀬ソフトテニス部▽東大和ハンドボール部▽城東・バスケットボール部▽若葉総合・陸上競技部▽富士・剣道部▽足立新田・相撲部-の7校の運動部。

 昨年のインターハイで2回戦に進出した駒場など大会実績が指定対象の基準になったほか、関東大会に創部以来初出場を決めた城東など顧問教諭の指導方針も反映された。

 都教委は、各部活動の用具購入費などとして、来年度予算案に1千万円を計上している。

 都立高の運動部は有望な選手が集まる私立と比べスポーツ面での実績が圧倒的に低い。昨年のインターハイ出場実績では、団体競技で私立59校に対し都立5校。個人競技では、578人に対し89人と大差を付けられている。

 都教委は、プロで活躍した専門的指導者を招くなど競技力向上の支援や、指導実績のある顧問教諭について、これまで5~6年周期だった他校への異動期間を、部活動の状況によって延長可能な制度の導入も検討するという。

進学実績だけでなく、スポーツの分野でも公立校の特色化(というよりは「専門化」ではないかと感じますが)が進みそうです。今後私学の特色をどう考えるか…悩ましいですね。それにしてもこうやって進んでいく専門化、本当に大丈夫なんでしょうか。先日も高校生からの新聞への投稿に「高校での活動の選択肢が狭くなってしまうのが心配」という声が上がっていました。本当の人格形成というのは多様性の中でこそ育まれるものではないかと思うのですが…どのように多様性を担保するのか、効率の動きにも注目です。(JTC/吉田俊也)