寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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【山形】「未来の教室」公開 電子黒板・パソコン使い授業

asahi.com

2011年2月1日14時54分

 情報通信技術を活用した学校教育を進める総務省の「フューチャースクール」推進事業の公開授業が28日、寒河江市立高松小(柏倉真之校長・155人)であった。電子黒板と小型パソコンを使った授業を全学年で行い、県内外の教師、県や国の職員など約60人が見学した。

 高松小は昨年8月、全国10の実証校の一つに選ばれた。タッチペン対応の小型パソコンが児童1人につき1台、電子黒板が各教室に1台設置され、校内無線LANを整備し、10月から授業を行っている。

 1年生の国語の授業では、電子黒板で魚や果物の絵を表し、名前について学んだ。先生が絵に手を触れて分類すると、児童たちは「すごい、動いた」と目を輝かせていた。算数の授業では、直方体の写真から児童が小型パソコン上で見取り図を描いた。社会の授業では、世界遺産についてインターネットで調べて小型パソコン内の模造紙機能を使ってまとめた。児童の描いた見取り図などは電子黒板に一覧表示され、同級生の作業状況や考え方も共有できる仕組みだ。

 社会の授業を受けていた斉藤徹君(5年)は「パソコンの操作はすぐに慣れた。自分の答えが電子黒板に出るので、手を挙げて発表するより意見を言いやすい」。担任の牧野玲子教諭(51)は「画像で視覚に訴えたり、子どもたちのまとめた情報を共有したりするのは効果的だ。でも学習の成果が手元に残るよう、あえてノートを取らせることもある」と話す。

 柏倉校長は「電子黒板を使った授業で、子どもたちが発表する機会は明らかに増えた。先生も『子どもたちにもっとこう見せられたら』と、積極的に活用している」と話した。

教育に用いられるツール(道具)もどんどん新しくなっていきます。しかしツールはあくまでもツールであり、それを使う側=教師にはそれ相応の技術力(使いこなす力)が求められます。ところがそのツールに対しておっくうになるあまり、例えば電子黒板やパソコンなどの扱いを避けようとする教師がいるとすれば…それは本当に残念なことだと思います。「教える」というのはその中身を充実させることはもちろんですが、それを「いかに伝えるか」ということも同様に大切ですよね。子供たちの好奇心を大人が奪ってしまわぬよう、学校そして教師にも「新しいツールを採り入れる積極性」が必要なのかもしれません。(JTC/吉田俊也)