寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

大阪の学校経営コンサル会社/株式会社ワイズコンサルティングが、学校経営に関する情報を収集し発信するブログです。

札幌開成高:15年度から中高一貫校に 理論や英語重視継承 /北海道

毎日新聞 1月26日(水)10時54分配信

 札幌市教育委員会は25日、市立札幌開成高(同市東区)を15年度から中高一貫教育を行う「中等教育学校」に改編する基本構想案を発表した。6年間を通じた柔軟な教育課程を実施することで「自立した札幌人の育成」を目指す。道内の公立の中高一貫教育校は07年度に開校した登別明日(あけび)に続き2校目。

 構想案では、定員は現在の1学年8学級から4学級に減らし、1学級40人。同高のコズモサイエンス科で現在、理論的思考力の育成や英語に重点を置いている教育内容を生かすとともに、地域の人材や団体と連携したインターンシップなどの体験的活動のほか、雪・環境・読書の3テーマで地域活動に参加させるなどし、地域への愛着と貢献意識もはぐくみたい考え。4年生からの高校段階からは単位制を導入し、生徒の多様な興味・関心にも対応させる。

 校舎は現在地に全面改築。入学時に学力検査は行わず、適性検査や作文、面接などを組み合わせる。移行期間として、15~17年度の3年間のみ、高校段階からの入学生を募集。生徒は札幌市内全域から受け入れる。

 市は構想案に対する市民の意見を2月28日まで募集し、新年度に基本計画を策定する。【中川紗矢子】

1月26日朝刊

中高一貫校は増える一方のようですね。そして、今回も『公立校』の一貫校化のニュースです。以前は教育システムに関して私学の先進性・独自性が言われていたと思うのですが、公立校も「一般化」から「特色化」の方向へ舵を切り、どんどん私学との特色差がなくなってきているように感じます。では私学はどうするか。公私の最大の差とも言える「学校経営の自由度」、この自由度を活かすも殺すも各私学の取組次第、ではないでしょうか。自由度が高いとはいえ、それでも多くの制約条件がある学校業界。「学校の生きる道」を真剣に模索することが、各私学の建学の精神を守り、また活かすことになるのではないでしょうか。(JTC/吉田俊也)