産経新聞2011年1月21日(金)08:00
都教委は20日、校長を殴るなどした都立高校の男性教諭を懲戒免職とするなど、公立中学高校の教職員6人の懲戒処分を発表した。
都教委によると、東村山高校の男性教諭(47)は平成22年8月下旬、同校の職員室で校長の顔を数回殴った上、頭にパイプいすを振り下ろした。校長は手の指の骨を折るなど重傷。男性教諭は普段から校長の指導法や人事評価などに不満を持っていたという。
この事件の原因は「校長の指導法や人事評価への不満」とあります。指導法はともかく、人事評価への不満というのは制度を導入されている組織であればどこにでも存在する可能性があります。人事評価の必要性そのものについてもいろいろな議論があるのは承知の上で、仮に評価制度を是としたとしても、その制度を活かすためには評価する側と評価される側の徹底的なコミュニケーションが必要ではないでしょうか。評価シートだけが空中を舞っているような評価制度は多くの犠牲者を生んでいるはずです。評価制度にはフェイストゥフェイスの意思疎通が必要不可欠だということを、今一度認識すべきだと感じます。(JTC/吉田俊也)