寝ても覚めても学校のこと。~学校経営の経営課題(人事・財務・募集・施設などなど)について考えるブログ~

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中高一貫校「学習意欲に課題」4~7割

 今年も中学入試の季節が巡ってきた。多くの受験生が狙うのは中高一貫校だが、その一貫教育にも思わぬ落とし穴があるようだ。

 文部科学省は昨年3月、全国の中高一貫校370校を対象にアンケート調査を実施し、366校から回答を得た。それによると、一貫教育の成果として「学力の定着・向上」を私立の84.1%、公立の62.0%、国立の40.0%が挙げた。

 一方で、「高校入試がないため学習意欲の向上で課題がある」としたのは、公立で69.3%、私立で49.7%、国立で40.0%あった。「生徒間の学力差」も、私立の76.9%、公立の73.5%、国立の40.0%が問題視していた。

 森上展安・森上教育研究所代表は「6年間を見通した指導で、生徒全体の学力は伸びるが、高校入試がないために中だるみし、学習意欲を失う生徒もいるため、学力差が生まれやすい」と話している。

 受験生には、志望校に合格した後も、しっかり学び続けてほしいものだ。(石塚公康)

(2011年1月12日 読売新聞)

学習意欲=学びたいという気持ち、のこと…ですよね。とすれば学習意欲というのは、本来なら入試があろうが無かろうが、何かを学びたい、この人から学びとりたいということがあれば湧いてくる気持ちであるべきだろうと思います。が中高一貫校に限らず、生徒の無関心さを埋めるために「テスト」を利用する教師が多いのも実情ではないでしょうか。「ここ、テストに出るからな」「テストで赤点のヤツには部活させないからな」…本来なら、学習そのものへの興味を抱かせることが教師に求められることでありながら、強権発動とばかりにテストの存在を振りかざす教師各位には、自らを猛省する記事としてぜひ捉えていただきたいと思います。(JTC/吉田俊也)