今年も暑い夏がやってきましたね。
普段よりも少し早い夏の到来のようにも感じますが…
近年の日本の夏はとにかく暑い!
こんなに暑いと、クーラーは欠かせないアイテムになります。
最近は学校にも当然のようにクーラーが導入されてきました。
私学では今さらその導入についてどうこう、ということはないと思いますが、
一方で、そのエネルギー消費量には気を揉んでおられることもあるかもしれません。
事実、私が確認しただけでも、各学校法人の決算書中、
「光熱水費」「水道光熱費」の金額は上昇傾向であるケースが
非常に多くなっております。
そんな折、こんな記事を見つけました。
学校等における省エネルギー対策に関する検討会(第3回) 配付資料:文部科学省
定期的に開かれている検討会ですが、
今回アップされている資料に興味深いものがありました。
東京の小中学校の現地視察で得られた情報とのことです。
築16年と、まだまだ新しいこの小学校。
公立校としては先進的なのかもしれませんが、
私学にとってはそれほど珍しくない施設設備の状況ではないか、と思われます。
この小学校の電力使用量はどうなっているかと言いますと…
やはり、年々伸びています。
その理由として、児童数の増加も挙げられていますが、
給食室の改修、そして「ICT機器導入」との記載も見えます。
ここ数年で、各校のICT環境は一気に進んできたように感じます。
それにつれて、エネルギー消費量も上がっているのではないでしょうか。
先ほど紹介した文科省のページには、今後発表されるであろう、
「学校等における省エネルギー対策について」
というレポートの骨子案が掲載されていて、
その中にはこんなふうに書かれています。
4)学校等のエネルギー消費動向
・普通教室の空調(冷房)設備の設置や、ICT機器の導入が近年進み、学校施設が高機能化
・教室、体育館の地域開放等により学校施設が多機能化
・高機能化・多機能化により学校等のエネルギー使用が増加
・エネルギー消費原単位が悪化している理由のうち、「学校施設の高機能化・多機能化」が約4割
学校の役割は時代とともに変化するもの、なのかもしれません。
その中で、特に何の工夫もしなければ、
エネルギー消費量は増えていくもの、なのでしょう。
これからますます厳しくなる各私学の財政下において、
エネルギーにかかる費用は決して無視することができません。
未来に向けて、望ましいエネルギー消費とその費用規模について、
一度検討してみてはいかがでしょうか。
(文責:吉田)